ヒトトモノノ歯車

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百万年くらい練習して、いつか文章で飯を食う

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ビデオゲームに繋がれた百万年 / ゲームとことば Advent Calendar 2024 #17

ブログ名の下にあるヘッダーコメントを見よ。 「百万年くらい練習して、いつか文章で飯を食う」――そうして百万年が経ち、わたしはまがりなりにも文章で飯が食えるようになった。とはいえ百万年は、じつにながい。とうぜん様々なことがあった。ヒトを壊す病と…

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ファースト・インプレッション

別の地球の戦士が怪物と戦う荒唐無稽なシナリオ。 今の時代、皆がそれを望み、現実だと信じた。 ――ミステリオ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 スパイダーマン見てきました。 帰宅次第これを書いているため、めちゃくちゃ駄文ですが、すぐにでも…

記号と名前の違いの話

人々を名前で呼ぼう。人は自分の名を聞いたときに最も深いところで反応する。 ――Stepanie G Davidson 視界の隅から見知らぬ女性が顔を覗かせた。赤髪に青白い尖った耳が印象的だ。見覚えのないその女性は鋭い耳を震わせながら、自信なさげに僕の名前を呼んだ…

『スターウォーズ 最後のジェダイ』ファーストインプレッション -神無き時代に生まれた新たな神-

本作は『スターウォーズ』シリーズとは一体なんなのか、あらゆる物を削いでいった時に『スターウォーズ』に最後まで残る物は何か?ということを突き詰めて紐解き、批評する作品だ。オリジナル三部作が一体何を残したのか?それは"伝説"だ。ルーク・スカイウ…

または私は如何にして世界を救うことを止めたか

ここで一つ、昔話をしよう。父はたまに家に訪れては(帰ってきては)気まぐれで僕にプレゼントを与える、そんな人物だった。PlayStationもその気まぐれの産物だ。多くの友人がスーパーファミコンやニンテンドー64、ゲームキューブと専ら京文化と共に青春を過ご…

VHSに拒絶された血と、テープに染み入る僕のミーム

No, I am your father.――Darth Vader / 『Star Wars EP5 ESB』 ジェダイへの道は極めて厳しいものだった。修行は幼稚園年長から小学校低学年に渡って続けられた。その頃、僕は下校の挨拶が済むとほぼ同時に家の自室に帰っていることができた。自室には僕が大…

NieR:Automata 5/1 スクエニカフェイベント & 5/3 ネタバレトークショー裏レポート

とんでもない確率のような気がしますが、当選倍率20倍程度のスクエニカフェでのニーアオートマタ公式放送のスタジオ観覧と、2日後の30倍程度のネタバレトークショーのイベントに両日参加することができたので、その様子をレポートします。 放送された内容に…

さよなら、バットマン

映画を観に行く時、いつも必ず目にする風景がある。それはある個人経営のスポーツ施設であり、「ユニオンステーション」という看板を掲げたそれは、映画館に続く広々とした道に面していた。地味な飲食店が立ち並ぶ中、周囲とは浮いた店名の通り品の無いその…

ファイナルファンタジーXVは本当にファンタジーだったのか? -明らかに破綻したシナリオの違和感とその正体-

会話ができない。 僕がFFXVを初めてプレイしたとき、というかジャッジメントディスクをプレイした段階で本作に対していきなり感じた違和感はそれだった。 はじめに、僕がドラクエやFFなどのRPGをプレイする上で、新たな街に訪れた時に必ず行う作業を列挙した…